《起業ストーリー第4話》ニコル食堂ついに実店舗オープン!

こんにちは!


ニコル食堂 代表のきくちです。


ニコル食堂(SmilePlanning)は

今年で10周年を迎えます。


この10年での失敗談や成果、

どういう思考でこの10年行動し続けてきたのか


という部分を


起業ストーリーとして

包み隠さずお届けできたらと思いますので

ぜひ最後までご覧いただけたら嬉しいです。


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2018年10月。


山形市江俣に

ヴィーガンカフェをオープンしました。


長男小1、次男2歳の頃でした。



なぜヴィーガンカフェにしたかは

ここでは割愛させていただきます。

(また別の機会に...)



すでにSNSでも認知を広げており


オープン前にはバイパス沿いに

デカデカとオープン告知のポスターを

貼っていたので


すでに予約も入るほど

出だしは好調でした。



さらに、オープン直後から

テレビにタウン誌、

噂を聞きつけた全国誌からも

オファーが入り


メディア効果で連日大盛況でした。



"ついに自分の城ができたぞーー!!"


と、心の中ではガッツポーズでした(苦笑)



ところが、堕落はすぐにやってきました。


・事業計画書通りに利益が上がらない

・いきなりの忙しさにオペレーションがついていけず、リピートに繋げられない

・回転率が悪く売り上げが頭止まり

・忙し過ぎて教育する暇もなく、家族のことまで気が回らない

・任せたら人件費が圧迫する悪循環



今なら軌道修正の仮説が

すぐに立てられるのですが


当時は初めての組織を持つ経営。


プレイングオーナーという言葉が

ふさわしいほど


仮説も立てる暇がないほど

忙しさに身を任せていました。



いつもイライラしている私に

スタッフたちは怯えて

離職も大量にありました。


そんな雰囲気はお客様にも伝わり

クレームが多発する始末。



そんなイライラの原因は

「子供たちに寂しい思いをさせていること」

だったんです。


毎日帰るのが19時すぎで、

学童や保育園では最後の一人になり

先生と二人で待つ姿を見るたび


「こんな思いをさせてまで

やりたいことをやる必要があるのか?」

と自問自答するほど


心がはち切れそうになるくらい

申し訳ない気持ちでいっぱいでした。



でも心のどこかで

「やると決めたんだから、

何かを犠牲にしなきゃいけないこともある」

と正当化していた自分もいました。



どっちが正解だったんだろう...

って今でもよく考えます。



私の事業のお師匠様は

「何かを本気でやろうと思ったら

捨てなきゃいけないことも出てくる」

と言っていたけど


きっとそれは漫画とかゲームとか

おしゃれとかカフェ巡りとか


なくなっても死なないものであって


家族や子供のことじゃないよな

っていう結論にいつも至ります。



だから私のところに相談に来られる方には


『セーフティゾーンを守りなさい』


と必ず伝えています。


捨てるところは捨てる。

でも守らなきゃいけないものは守る。


取捨選択が必要なのです。



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店舗経営は、無形商品と違って

実労働型なので

しっかり仕組み化・自動化していかないと

本当にいろんなものを犠牲にします。



店舗の売り上げが頭打ちになった時


相談に乗っていただいていた知人に

『子供がいるから』

『ワンオペだから』

『母親(女)だから』

って言ってるつもりはなかったんだけど

注意されたんです。


《環境のせいにしすぎだ》

って。



確かに夫は単身赴任で毎日ワンオペ。

母親業があるから仕事に全振りできない。

男に生まれたかった。


そう思っていたのは事実でした。



それでも店を構える、人を雇うと決めて

一歩踏み出してしまったんだから

何があっても言い訳してはダメだろう


見切り発車で

いろんな責任を背負ってしまったことを

痛感したのでした。



ここからバランスを見つけながら

やっていくしかない。

そう心に決めた日でした。



それからは日曜日の売り上げを捨てて

飲食店ではあり得ない日曜定休を決めました。


その分平日の昼で売り上げを上げよう!

と考えました。



みはらしの丘にコンテナを構えた時のように

守るものを先に決めて

自分のセーフティゾーン

最大限の稼働をすることにしたのでした。



そこで力を入れ始めたのが

お弁当事業でした。



次回は


新型ウイルス到来!

鬱の人は自分が鬱なことに気づかない!?

店舗閉店でどん底を味わった1年間。


というテーマでお届けしていきます。

次回も楽しみにしていてくださいね!




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